桑田佳祐が天才と呼ばれる所以のひとつ、その独特極まる歌詞の世界を耳で堪能してほしい。サビで連呼するタイトルが“スケベ”に聴こえる空耳ソング「Skip Beat」、韻を踏みまくった「ハートに無礼美人」、日本ならではの哀愁染みる名曲「月」、造語を大胆にサビにもってくる衝撃の「シュラバ・ラ・バンバ」、日本語のもつ美しさに気づかされる「簪/かんざし」や「ほととぎす【杜鵑草】」などなど流れるような言葉のリズムを生み出す巧みな言葉のチョイス、独特な言い回し、また詩的で文学的な表現力にとくに秀でていると思う楽曲を選びました。それから、もうほとんど言っちゃってるよねっていう究極の下ネタ「クリといつまでも」なんておふざけも桑田曲になくてはならない要素。
耳で意識してはじめてわかる言葉のリズムの心地よさ、驚き、そしてメロディーにのることで歌詞の世界を桑田佳祐がどう聴き手に届けたいか、まずは聴いて感じていただけたら。
Tower Records' Staff edited byドラミ(好きなものはアメハー、ナタキン、カレーパン。浅くても広くが信条の永遠のリスナー)