エレカシには意外と春にぴったりな曲が多いのです!「「序曲」夢のちまた」の“いい季節だ どこへ行こう 不忍池など楽しかろう 雨になれば水が増して さぞ 水鳥もおどろくだろう”など、散歩好きなミヤジによる情景を思い浮かべ微笑んでしまう歌詞。「あの風のように」の“唐突に俺は気がついた 俺も季節を彩っていることに”は自らも季節をこの世界を彩る一部であることを教えてくれます。“例えりゃあ人生は花さ 思い出は散りゆき ああ 俺が再び咲かせよう”と歌う「桜の花、舞い上がる道を」は春の名曲にとどまらず、もはや日本の名曲。この曲の壮大な美しさを表現する歌声は、本当に歌うために生まれてきた人なのだと感じます。初期の曲では“世を上げて 春の景色を語るとき 暗き自部屋の机上にて 暗くなるまで過ごし行き ただ漫然と思いいく春もある”“花見なんぞのどこがいい”と世間を眺めていた青年が、年を重ね“輝く時は今 そして胸をはって生きていこう 桜の花、舞い上がる道を”と歌っていることにも胸が熱くなります。
Tower Records' Staff edited by H(エレカシが好き。その生き様を見続けたい。)