メイシー・グレイ
1970年、オハイオ州カントン生まれ(本名ナタリー・マッキンタイア)。彼女のデビュー作『オン・ハウ・ライフ・イズ』は1999年リリース。一躍メイシーはそのハスキーな歌声、スタイルからニーナ・シモン、ビリー・ホリデイの再来として、シーンの寵児となった。2000年、シングル「アイ・トライ」により、"Best Female Pop Vocal Performance "部門でグラミー賞を受賞、アルバムは700万枚というセールスをたたき出した2003年7月には待望のサード・アルバム『ザ・トラブル・ウィズ・ビーイング・マイセルフ』をリリース。シングル「ホェン・アイ・シー・ユー」、「シー・エイント・ライト・フォー・ユー」はへヴィ・ローテーションを獲得、新たな彼女の代表曲となった。 2007年にはブラックアイド・ピーズの頭脳、ウィル・アイ・アムのレーベル=ウィル・アイ・アム・ミュージックへ移籍。 ジャスティン・ティンバーレイクやファーギー、リンダ・ペリー、さらにはナタリー・コールらをゲストに招き、様々なコラボレーションを実践したアルバム『BIG』をリリースし、大ヒットを記録。 まさに順風満帆といったキャリアを謳歌した彼女であったが、この『BIG』リリース以降、更に売れるために「一番売れっ子のプロデューサーとソングライターを雇って、私は痩せればいい」というアイデアが脳裏をよぎったものの、音楽業界のスター製造工場の中で知らず知らずのうちに自分を売ってしまった事に気付き、自分らしさとは何かと思い悩んだ。 自分のインスピレーションに従い、そしてそれを理解してくれる人間とのみ制作活動をする。その結果、2010年、コンコードに移籍、原点に立ち戻って作り上げた、"自分らしさ"の結晶『ザ・セルアウト』をリリース。グラミー賞ノミネート歴6回、これまでのアルバム売上枚数は累計1500万枚を記録している。