R. Kelly
本名ロバート・S・ケリー、1969年生まれのシカゴ出身。サウスサイドにある低所得者向け公営住宅で育った彼をストリート・ギャングから遠ざけたのはバスケットボール。ハイスクール時代、第二のマイケル・ジョーダンになることを夢見ていたケリーだったが、音楽教師リーナ・マックリンとの出会いが自身の音楽に対する才能を一気に開花させるきっかけとなる。90年、地元シカゴのミュージカル・オーディションで(のちに彼のマネージャーとなる)バリー・ハンカーソンに見い出され、当時組んでいたグループ=MGMを解散。新たにJIVEレーベルと契約を結ぶ。ソロ名義で発表された93年作『12 Play』、96年作『R. Kelly』が、共に500万枚以上のメガヒットとなり、その後も数々のヒット・シングルを連発。98年発表の2枚組大作『R.』からはセリーヌ・ディオンとのデュエット「I’m Your Angel」が爆発的ヒットとなり(全米総合シングル・チャート6週連続1位)、アルバムもキャリア最多となる計600万枚のセールスを達成。さらに映画「スペース・ジャム」にも提供された「I Believe I Can Fly」で3つのグラミーを受賞。ジャンルを超えた“世界規模”のポップ・スターとしての地位を確立した。00年には5作目となる『TP-2.COM』を発表。02年にはジェイ・Zと前代未聞の“コラボ・アルバム”=『The Best of Both Worlds』をリリースし、03年にはアルバム『Chocolate Factory』を発表。先行カットされたファースト・シングル「Ignition - Remix」のヒットも手伝って、総合アルバム・チャート、R&B/HIPHOPチャートの両方で初登場1位を記録。たった1週間で約54万枚(米国内のみ)という驚異的なセールスを達成。翌04には『Happy People / U Saved Me』とジェイ・Zと再びタッグを組み直したダブル・ネーム・アルバム『Unfinished Business』の2作品をリリース。2005年夏には、『12 Play』、『TP-2.COM』に続く“TP”、つまり“Twelve Play”シリーズの最新作となる『TP.3 Reloaded』をリリース。