嘉手苅林昌
戦後の沖縄を代表する唄い手。「島唄の神様」「島唄の巨人」などと称された。幼少の頃より母の唄に合わせて三線を弾き始める、南洋では軍の雇員として三線を片手に島々を転々としたという。戦後帰還。旅回りの沖縄芝居の劇団などで全国巡業に活躍。沖縄に戻って以降、歌いながら出来る職業ということで馬車曳きになったというエピソードは有名。その後、沖縄芝居の地唄として各地を歌い歩き、ラジオ出演やレコード録音などで次第に人気を博するようになった。1973年渋谷ジャンジャン、上野本牧亭にて独演会を行い以後全国的に知られるようになる。1994年には沖縄県文化功労賞を受賞。元琉球民謡協会名誉会長。1999年10月9日死去。