TULIP
1971年、財津和夫・吉田彰・安部俊幸・上田雅利・姫野達也のメンバーでチューリップを結成。地元福岡でのライブでは、プロをも上回る人気を博した。評判を聞き、東京からレコード会社・プロダクションが訪れる。翌1972年上京、東芝レコードより「魔法の黄色い靴」(同名のアルバムも同時発売)でデビュー。3作目の「心の旅」(1973年)がオリコン・チャート第1位を獲得後、「銀の指環」「青春の影」(1974年)、「サボテンの花」(1975年)、「虹とスニーカーの頃」(1979年)等のヒット作を立て続けにリリース。フォークや歌謡曲が主流だった音楽シーンにポップス(&ロック)という新風を吹き込み、日本語ロックの先駆者的存在として不動の地位を確立し、一時代を築いた。当時は“日本のビートルズ”とまで言われ、イギリス風の音楽センスと日本的情緒を融合させた新しい音楽に心奪われた若者は数知れなかった。1978年、ワンマンとしては初めて本格的な野外ライブを鈴蘭高原で開催。80年にも同高原で開催、嵐の中での観客と一体化したライブは大きな感動を呼んだ。その後も、1982年にコンサート1000回を記念し、よみうりランドを1日貸し切り“TULIP LAND”と題した「1000th LIVE」、1984年には、芦ノ湖畔にシンボル・パゴダの塔を建てての野外コンサート「8.11パゴダ」を行うなど、現在のJ-POPアーティストの先駆けとなる大イベントを数多くこなす。チューリップはアルバム35枚、シングル34枚を発表、1244本のコンサートを行い、1989年に18年の歴史を閉じる。デビュー25周年にあたる1997年、期間限定での再結成を発表し、(メンバーは、財津和夫・安部俊幸・上田雅利・姫野達也・宮城伸一郎)全国ツアーを成功させる。その後、2000年・2002年・2005年にも全国ツアーを行い、2007年には18年ぶりのオリジナル・アルバムを発表し、35周年のツアーを行うことが決定している。