OZROSAURUS
活動拠点たる横浜から全国各地に向けて、吐き出すパワフルなメッセージが深い爪痕を残す活動拠点たる横浜から全国各地に向けて、吐き出すパワフルなメッセージが深い爪痕を残す“ハマの大怪獣”--。20年近いキャリアで培った強烈なキャラクターを武器とするラッパーのMACCHOと、ヒップホップの本場NYで長きに渡り武者修行を積んだDJ SN-Z、現在はこの二人で構成されているOZROSAURUSは、遡れば1996年の結成。以来、シングルはもとよりコンピやスプリットEPへの参加などを通して徐々に知られる存在となっていったOZROSAURUSは、2001年に1stフル・アルバム「Rollin' 045」をリリースする。かつてはMACCHOもメンバーに名を連ねた横浜の最重要ユニット、DS455のDJ PMXが手掛けた“Area Area”をはじめ、それまでになかった煌びやかでありながらも重厚なサウンドとキレのあるラップを提示した同作は、OZROSAURUSの名を日本中に轟かせると同時に、ジャパニーズ・ヒップホップ・マップに“045=横浜”という文字を刻みつけた。翌2002年にシングル“Hey Girl”をヒットさせると、2003年には同曲を収録した2ndアルバム「Juice」を発表。ちなみに、ほぼ同時期に並行活動し、MACCHOとDJ SN-Zの出会いともなった別ユニット、ROMERO SPでも2004年にアルバム「The R」をリリースしている。「Juice」の発表後には生死の境を彷徨うほどの交通事故を経験したMACCHOだが、実質的な復活作である“The Phoenix (Will Rise)”ならびに同曲を収録した2006年の3rdアルバム「Rhyme & Blues」では、だからこそ言葉にさらなる重みを増しており、同作はのちに非常に高い評価を受けることとなった。翌2007年には、(シンガーのHI-Dを除き)一切の客演を排した4thアルバム「Hysterical」を発表し、“045 STYLE”とも形容されるOZROSAURUSの持ち味を、改めてその強度とともに一本のマイクで示してみせた。2011年には、このタイミングで正式加入したDJ SN-Zが豪華客演陣を迎えてミックスCD「Hard Pack」をリリース。ここで初公開された“Profile”を以て、OZROSAURUSは高らかにその再始動を宣言したのであった。そして2012年……。彼らは約5年ぶりとなるオリジナル・アルバムを完成させた。