チャカ・カーン
昨今のR&Bシーンに絶大な影響力を誇るチャカ・カーン(発音はシャカ・カーン)はアメリカ、イリノイ州出身。芸名のChakaはアフリカの言語で「炎」「赤い」という意味。「シャカ」と発音されることもある。Khanは最初の夫の姓。11歳で初めてのヴォーカル・ユニットを結成し、10代後半でブラック・パンサー(黒人の人権運動勢力)に参加、子供の為の無料朝食サービスを率先して行っていた。1973年に70年代の草分け的な人種混合ファンク・バンドルーファスのヴォーカリストとしてデビューし、伝説的なミュージック・アイコンとなる。ゴスペル・ルーツなソウル・シンガーとは異なる、ジャズ・ヴォーカルの影響を感じさせる歌い方とパワフルなシャウトを織り交ぜた歌唱スタイルで大きな注目を集め、翌年スティーヴィー・ワンダーが提供した「テル・ミー・サムシング・グッド」が大ヒットし、以降もヒットを連発した。そして1978年、名プロデューサー、アリフ・マーディンの元で、アルバム『恋するチャカ』でソロ・デビュー。デビュー曲「アイム・エヴリ・ウーマン」はホイットニー・ヒューストンがカバーしたことでも有名。