奈良光枝
1923年6月13日生まれ、青森県弘前市出身の歌手。本名は佐藤みつえ。弘前高等女学校(現・青森県立弘前中央高等学校)卒業後、東洋音楽学校へ進学。病弱のため、クラシックやオペラを断念し、40年に16歳でコロムビアの専属歌手となり、「南京花嬌子」でデビュー。42年に藤山一郎とのデュエット曲「青い牧場」で注目を浴びる。戦後は映画『或る夜の接吻』の主役に抜擢され、近江俊郎とデュエットした主題歌「悲しき竹笛」も話題に。以降も「雨の夜汽車」「青い山脈」「赤い靴のタンゴ」などのヒットを放ち、NHK『紅白歌合戦』には9回連続出場。76年夏より療養生活に入り、1977年5月14日に癌性腹膜炎のため東京・聖路加病院で死去。53歳没。