Dietrich Fischer-Dieskau
バリトン歌手。1925年5月28日ドイツ、ベルリン近郊のツェーレンドルフ生まれのバリトン歌手。ベルリン高等音楽院でヘルマン・ヴァイセンボルンに師事、47年ブラームスの「ドイツ・レクイエム」でデビュー。48年ベルリン国立歌劇場で『ドン・カルロ』のロドリーゴ役でオペラ歌手としてデビューする。オペラと歌曲の両分野で、緻密な解釈と豊かな音楽性を兼ね備えた歌い手として、活躍を続けた。特にリートでは、歌詞を分析的に読み込んだ上で音楽的な表現を与える、精妙な歌唱スタイルを確立。92年に歌手を引退し、後進の指導や指揮活動を行っていた。 2012年5月18日、ドイツ南部のバイエルン州にある自宅で死去。