Sara Wakuiの代表曲・人気曲をピックアップ
ますます邦楽ヴォーカル楽曲の〈歌以外の音〉に関心が増すようになってきたなあ、と、自分の(ほんの少しであるかもしれないが)変化に気づいた半年間だった。歌もトラックも極上であればそれに越したことはないし、日本語の歌詞が個性的な肉声によってがっつり届けられて、楽器の音が立っていれば、聴き手の耳は喜び倍増に決まっている。そうした意味でこの10曲は私をとことん喜ばせた。 原田和典(音楽ライター。最近の漫画では、こだまはつみ「この世は戦う価値がある」を愛読)
怒りが旧時代的な感情とされるようになった世界が舞台の村田沙耶香の短編「変容」を年始に読んだこと、朝ドラ「虎に翼」を4月から毎朝観ていることが選曲に影響している気がします。価値観をアップデートすることと、自分の人格が無自覚に標準化されること。二つの境界の判定は困難だと実感する日々の中で、音や詞の“動き”にきらめきを感じた曲を選びました。どんな時代でも、自分の真意は偽らずにいたいですね。その上で様々な人が存在することを忘れずにいたい。2024年上半期の傑作といえば北村蕗のEP「500mm」ですが、他曲との接続が上手くいかず、今回は入れられなかったこともここに記しておきます。 selected by 蜂須賀ちなみ(ライター。邦楽ロックバンドのインタビュー記事、ライブレポートを中心に執筆を行う)
この半年間にお耳にかかった曲のなかから、シンプルにわが心をとらえた名曲をピックアップしてみた。柴田聡子の最新作『Your Favorite Things』は、下半期になっても何ら変わらない味と鮮度でわが鼓膜を悦ばせてくれることだろう。リイシュー関連では、待望の山川恵津子作品集2種の登場に歓喜。ちあきなおみのサブスク解禁にも快哉を叫んだ。海外アーティストだが、日本人の血統をひいているということで、ブルックリンの才女、メイ・シモネスの楽曲も混ぜさせてもらう。 プラス1は、性別括りを外させてもらって、ここ最近でいちばんの胸騒ぎをくれた札幌の高校生バンドのあの曲を入れさせてもらった。ジェイムス・チャンス追悼の意も少しばかり込めて。 桑原シロー(国分寺市在住の音楽ライター。那智勝浦在住の異能のギタリストのマネージャー業も今年で10年目に突入)
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